2023年のIPO当選銘柄(【9348】ispace)の状況整理をしてみる

上場日等の詳細情報は、みんなの株式のIPO情報を参照して下さい。

IPO(9348_ispace_SMBC日興証券)

[2023/04/11 更新]
久々にSMBC日興証券で当選、1単元。公募価格は254円であった。

民間による月面探査車の開発、および月面探査レース“Google Lunar XPRIZE”への参画を目的に設立された。日本での事業加速を優先としつつ、アメリカ、およびヨーロッパに子会社を設立している。なお、ispace Japanは、電波法に係る無線免許の取得、および電波利用を実施するために設立されている。

上場による調達資金使途は、月面探査車と月着陸船の開発と事業化に充てられる。約5年前に100億円の資金調達を行い、その後も数十億円規模の資金調達が行われている。そのため、この上場には大きな社運が掛かっているとよめる。

2024年予定のミッション2が最重要案件であり、今回の調達資金も大部分が対象となる。言い換えると、このミッション2が失敗に終われば、事業会社も株価も危機的な状況に陥ると考える。

2022年3月期の売上高が7億弱で、経常損失が約40億、今期(2023年3月期)について第三四半期までの売上高が8億ちょっとで、経常損失が100億弱。未来を買う銘柄、バイオ銘柄を彷彿とさせる。

比較対象の銘柄はもちろん無いが、例えば、前述バイオ銘柄のひとつ、【4594】ブライトパス・バイオ と比較してみる。公開価格は450円、2015/10/22に上場し、2016/4/21に上場来高値(2,229円)をつけたのち、2022/10/14に上場来安値(61円)をつけた。現在は、160円近辺を推移している。

公開価格を考えると、深く考えずに継続保有で良いと思う。なお、2023年3月期決算はすでに織り込まれていると思うので、例え大赤字だとしても、市場からは良い赤字として受け取られると予想する。

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