TOHOシネマズ(シャンテ)で『わたしを離さないで』を観てきた

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原題は、”Never Let Me Go”。この文字列がとても印象に残っての鑑賞開始だった。場所は、日比谷のシャンテだ。

本作品は、カズオ・イシグロのSF(サイエンス・フィクション)が元ネタ。映画と同名の小説は、早川書房から発行されているらしい。そんなことを知ったのはもちろん鑑賞の後。幕が上がるまで、全くの予備知識無しだった。

主演は、ちょうど1年ほど前にこの映画館、シャンテで観た、『17歳の肖像』で主演を張っていたキャリー・マリガン。他に、キーラ・ナイトレイ、アンドリュー・ガーフィールドと、結構な豪華面子。

本作品のテーマは重い。そして、そんな重いテーマを尊重しつつも、恋愛方向に物語を倒すことで、スクリーンだからこそ観ることのできる映像が表現されていた。原作を読んでいないからとやかく言えないのだけれど、きっと原作は恋愛よりもメインテーマにスポットをあてているだろう。だから、幾分気を休めつつ物語を追うことができた。以下、少しだけあらすじ。核心に触れるネタバレはもちろん無しです。

介護人であるキャシー(キャリー)は、ひとりの男性が手術室に運ばれてきたところで、過去を回想する。田舎にある学舎、10代前半の子ども達が寄宿する学舎。キャシーもその中のひとりだった。学舎内でのみ使える貨幣で催されるバザー、ギャラリーに飾られるかもしれない絵を描く教室、一風変わった学舎だった。そんな生活の中で、ちょっと問題児だったトミー(アンドリュー)に恋していたキャシーは、少しずつ彼との距離を縮めようとする。キャシーと仲の良かったルース(キーラ)は、そんなふたりに嫉妬する。3人の密な関係は、学舎を出るまで続いた。

さてさて、学舎を出てから物語は一気に展開する。その展開において、ギャラリーの絵の謎が明らかになるのだが、救いようのない理由に少し震えた。絵に強い意味を見出そうとしていたトミーは、ギャラリーに飾られる絵の選択の理由として、「絵を描く人たちの中から強い魂を探し出すため」と考えていた。しかし、実際は、「絵を描く人たちの魂を単に示すため」。実際、絵を描く作業には何の意味もなく、ただ単に絵を描くことにより、一個人が存在しているんですよ、ということの証明を行うだけのものだった。

前記の通り、テーマは重いが、映像美と恋愛に傾倒しているおかげで、物語には入りやすい。ただその分、本質が無機質になっている印象を受け、強い感情移入まではいかなかった。どこか冷めた目で見ている自分がいた気がする。だからかな? 映像美の方に目が奪われていたのは。

都内の公開劇場は少なく、時間帯によっては混むと思う。2時間くらい前にチケットを購入して、良席を確保しましょう!

評点: (4/10)

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