ヒューマントラストシネマ有楽町で『コット、はじまりの夏』を観てきた

ヒューマントラストシネマ有楽町 > スクリーン1 > 座席D-8 にて、18:10の回を鑑賞。

2日ほど定時に仕事を終えられそうな雰囲気を感じたので、先んじて予約を入れてしまった映画の1本目。

『コット、はじまりの夏 The Quiet Girl』のポスター

英題は、『The Quiet Girl』。映画を観た後だと、こちらのタイトルの方がすっと入る一方で、映画を観る前だと「え? ホラー映画なの?」と、『ミッドサマー』のように勘違いされるかもしれない。だから、邦題は『コット、はじまりの夏』で良い。

以下は、公式サイトより引用です。

1981年、アイルランドの田舎町。

大家族の中でひとり静かに暮らす9歳の少女コットは、赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを遠い親戚夫婦のキンセラ家のもとで過ごすことに。寡黙なコットを優しく迎え入れるアイリンに髪を梳かしてもらったり、口下手で不器用ながら妻・アイリンを気遣うショーンと子牛の世話を手伝ったり、2人の温かな愛情をたっぷりと受け、一つひとつの生活を丁寧に過ごしていくうち、はじめは戸惑っていたコットの心境にも変化が訪れる。

緑豊かな農場での暮らしに、今まで経験したことのなかった生きる喜びに包まれ、自分の居場所を見出すコット。いつしか本当の家族のようにかけがえのない時間を3人で重ねていく――。

12歳の新鋭女優が9歳の役柄を演じており、心情や表情変化が細かに感じられとてもこの作品にあっていた。一方で、あまりにも……この女優さんがキレイすぎて、ふとした瞬間にノイズになってしまっていた。自閉気味でネグレクトも受けている主人公が親戚のもとに預けられるのだが、どうしても前述によって、この設定が頭から抜けてしまう。作品ではなく、個として女優自身を感じ取ってしまうからかもしれない。

終幕寸前の一場面は、次にコットがどう進んでいこうとしているのか、楽しみでもあり不安にも感じるものであった。この思い出を糧に強く生きてほしい……。

話変わって、大型シネコンなどではあり得ない展示物はミニシアターの醍醐味。映画の後の余韻に浸りながらもう少し楽しめるのは十分な付加価値を感じる。

『コット、はじまりの夏 The Quiet Girl』の展示物

公式サイト: コット、はじまりの夏

私的お気に入り度: (10/7)

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