ヒューマントラストシネマ渋谷 > スクリーン1 > 座席E-13 にて、21:25の回を鑑賞。
配信もされておらず、いつの日か映画館で短期間上映されるだろう、と思って待っていた一作。1997年公開のサイコスリラーで、地下アイドルがファンに襲われるホラーテイストの映画、という情報以外はすべてシャットアウトしていた。やはり、この手の映画は予備知識は極力なくして観ないとおもしろくない。
会場は大入り。おそらく、9/28(木)が最終日、しかも、21:25が最終上映時間だからだろう。
映像(登場人物やその色彩、背景)に若干の古さは感じるものの、カメラワークは現代と遜色ない。というか、いたるところでアニメしかできない、主人公の思い込みも交わった過度な想像が表現されるなど見入る場面が多かった。深夜アニメのように、ながら見で満足すること、「ぬるぬる動くなぁ」といった映像美に惚れること、とはまた次元が違う。アニメ映像に、工夫の為された心理的描写が織り込まれ、そこに目を奪われ、新鮮さを感じた。25年前の作品だから、新しくもないのだけれど…。初見の人、最近のアニメに慣れ切った目に新鮮さを与える、というのだろうか。
今までいろいろな映画を映画館で観てきたが、観終わった後に拍手が半分くらいの席から起こったのは初めての体験。なお、エンドロールもみんなゆっくりと観ている、というよりは張り詰めた緊張の糸がまだ切れきれずにエンドロールを迎えてしまい、その場にじっとしてしまっている、という雰囲気を受けた。
ちなみに、ヒューマントラストシネマ渋谷のシアター1の座席E-13の観え方はこんな感じです。あまり入ることのないodessaシアターということもあり、始まる前に1枚撮ってみた。
公式サイト: PERFECT BLUE パーフェクトブルー
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