2021年のIPO当選銘柄(【6227】AIメカテック)の状況整理をしてみる

上場日等の詳細情報は、みんなの株式のIPO情報を参照して下さい。

IPO(6227_AIメカテック_みずほ証券)

IPO(6227_AIメカテック_楽天証券)

[2021/07/29 更新]
みずほ証券と楽天証券で当選。REIT当選は全くしないのに個別株式銘柄は当選するみずほ証券、ブックビルディングまで参加し毎回購入を忘れてしまうが今回はしっかりと処理済みまで進めてみたら初当選した楽天証券。

東証2部の機械セクタの地味銘柄。あれ? AIメカテック? いけてる企業名!? と思いきや、AIはご存じ“Artificial Intelligence”ではなく、“Advanced and Innovative”の略。先進且つ革新的な技術に秀でた機械メーカーといったところ。日立製作所が母体なので、先進且つ革新的な技術展開を目指した古く根強い技術を大事にした機械メーカーだろう。

事業としては、半導体やパネルの製造装置の開発・製造・販売を主とし、売り切りでなくトレーニング、メンテナンスから次のリプレイスやエンハンスまで担う、ライフサイクル全体を管理している。扱うものが重いため、軽やかな事業展開は苦手だろう。

有価証券届出書を見ていてもパッとはしない。営業活動によるキャッシュフローも赤く、その要因は顧客の国や地域における契約慣行に起因するという。売上債権の早期回収の実現に向けて取り組むという文言は具体性が薄い。

販売先については日立絡みが消滅している。個人的には過去のしがらみから脱却しつつあるという意味では良い傾向だと思う。そのため、業績面だけを単純にみると売上高減となっているが、日立ハイテクや境ディスプレイプロダクトの子会社分の欠落が大きく、販路の広がりという点では今後に期待できる。

2021/7/29時点で比較対象銘柄としては、【6298】ワイエイシイ(PER: 13.8)(時価総額: 118億円)、【6266】タツモ(PER: 19.3)(時価総額: 240億円)、【6338】タカトリ(PER: 23.3)(時価総額: 57億円)。公開価格1,920円のAIメカテックのPERは17.6、時価総額は108億円で割安感もなく至って妥当な感じ。

直近で参考にできる値動きは【6231】木村工機 くらい。配当は、配当性向30%と見積もって、1株当たりの当期純利益から20~40円あたりと推測。地味銘柄自体は好きなのと日立系に拒否感は無いので、しばらくは持ち続けようと思う。

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