【注文住宅】【点検】造作食器棚の引き出し底板のたわみ

引き渡し後のトラブルの中で一二を争う出来事。発端は、造作食器棚の引き出しに食器を入れると底がかなりたわむこと。なお、この食器棚の3/4程度の幅の引き出しにおいて、軽めのものしか入れていないにも関わらず、仕切り間をコースターがすり抜けてきてしまう。中央部は8㎜程度の隙間ができてしまっていた。

【注文住宅】【点検】メンテナンス_20190424(2)

【注文住宅】【点検】メンテナンス_20190424(1)

これが、4/24未明の出来事。ここから解決までに約3ヶ月要することとなった。

前提として、キッチン背面の引き出し収納ということで、食器棚としての用途・役割はしっかりと伝えていた。そのうえで、この引き出しの耐荷重の設定値、および引き出しの強度・仕様は設計側、施工側、どちらが決めたのかを問いかけた。

結果としては、設計側が耐荷重を指定せずに施工側に仕様を提示していたことが原因だった。ただし、施主側も造作棚の図面を承認している以上は非があるとの見解ももらった。

当方としては、図面を承認したとあるが、食器棚という用途に対応した強度判断・確認を施主側でなぜしないといけないのか、理解ができないため、設計側に持ち帰ってもらった。

最終的に、設計側の費用負担で、すべての底板取り換えとなった。キッチン背面の造作棚(引き出し)のみで50万円弱要しており、「単に設計ミスでした」は許されない。実は、数年前にIKEAの引き出しを使用していたのだが、同様に底板に不安を抱えていた。そんなある日、あっさりと割れて壊れてしまった。そのような経緯から、引き渡し後、2カ月で同事象が見えたとなると過去の経験則が生きる。ましてや、設計を委託している身、施工側へ支払っている造作棚の費用だけではなく、更に設計側には設計料も支払っている。妥協はできなかった。

そして、詳細を詰めたのち、7/11~7/13の期間で修繕は完了した。

【注文住宅】【点検】メンテナンス_20190713(1)

造作棚は自由にサイズや用途を決められる反面、既製品のように画一化されているわけではない。どこかの工程で考慮漏れが発生してしまうと、無用の長物と化してしまう。設計側と施工(製造)側の仕様理解の完全な一致が何よりも大切だということを思い知った。ここに、“だろう”が存在してはいけない。

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