キネカ大森 > スクリーン1 > 座席は自由席にて、13:25の回を鑑賞。
1998年に公開された『ミュウツーの逆襲』を全編フル3DCGとしたリメイク版。ポケモンはゲームで遊んでいたので、当時からアニメや映画はとくに観ていなかった。
ただ、うちの子ども(6歳)が女の子なのに、異様にポケモンに食いついており、せっかくなのでふたりで観に行くことに。初代名作のリメイク版ということで、個人的にも見知ったポケモンしか出ないことから楽しめると思っていた。あとは、うろおぼえながら、結構な社会現象を起こしたポリゴンショックと同時期だったことも記憶にあった。
テーマ的には、自分の生まれてきた意味がわからないミューツーが自分自身を知っていくという話。生まれたばかりだから、単純明快なことに意味を見出そうとする。ミューツーの場合は、それが“強さ”だった。
人間たちや他のポケモンたちと拳を交えながら、己の存在価値を知っていき、最後は自分なりの考えをまとめ上げ去って行く。チラチラ出てくるミューが影から見守る親のような感じ、姿かたち、もちろん大きさとかではない、存在が意味していた。
子ども的には、ポケモン頑張れ! 悪者に負けるな! って感じで楽しんでいた。ミューツーなんて、人間のエゴから生まれた被害者なんだけどね……。大人になって、この映画のことを思い出したときに、また気付かされるんじゃないかと感じたのでした。
あと、3DCGになると少々可愛さが抜け落ちてしまう印象。サトシが黒焦げになるシーンは、ちょっと痛々しかった……。
私的お気に入り度: