日比谷野外音楽堂でスチャダラパー『スチャダラ2011 オール電化フェア』に参戦してきた

今年も行ってきました、スチャダラパーの野音ライブ、7月3日。梅雨明け宣言無いから、雨だったら嫌だなぁ、とか、逆にかんかん照りも辛いなぁ、とか思っていたけれど、少しだけ日が照る程度の曇り空でなかなかなライブ日和だった。

11時の物販に並び、タオル、Tシャツ、会場限定ミニアルバム『3000』、そして『余談LEVEL7』を手に入れた。幸先良い。その後、小野音での最初のナンバー、AFRAとBOSEの『アーバン文法』を後ろに聴きながら、用事を済ませるためにいったん日比谷公園を離脱。14:30頃、再び舞い戻った。

気温は高く、7月初めなのに、夏真っ盛りの体。無印で500mlのペットボトルを2本買い込んだのは正解だった。

まずは、ネゴシックスの出演者紹介。アルフィーとか、SAKEとロックとか、電気チーム(節電気グルーヴじゃないのね)とか、微妙に小ネタはさみつつの紹介。そして、トップバッターは、サイプレス上野とロベルト吉野が飾った。ちなみに、メイン司会は、あの……、麒麟です。さて、サ上とロ吉の次に登場したアルファから箇条書きな感じでGO。

アルファ

今回のアルファといったら、『エクスタシー温泉』のLIVEバージョン! かけずり回るツボイ君とワダ君がとても良い。その後、今日初めてスチャが出てきて一緒に演ったナンバー、『君にポゴシッポヨ』と『惚れたぜHarajuku』。惚れHaraの最後の決めポーズでアニが何やらずっと、「ありがとう、ありがとう」と無声で呟いていた。何だか、それが印象的だった。

SAKEROCK

『慰安旅行』からスタートし、時折ハマケンがいじられつつ、インストが進む。最後に、スチャが登場し、『ついてる男 ‘2011 春』をセッションした。

TOKYO No.1 SOUL SET

お馴染み? の配曲。『Sunday』でぐっと盛り上がり、EGO-WRAPPIN’の中納良恵さんがささーっと袖から登場して『みずいろの雨』をわーっと超元気にカバー。やっぱり最後はスチャが現れ、『NEVER ENDING BEATS』を。

節電気グルーヴ

オール電化フェアに出るという前振りは、サイト上などからは見えなかったけど、案の定出てきたよ、って感じ。卓球のレディ・ガガ的MCから、瀧の猪木MCを経てスタート。もの凄く異常な盛り上がり。

確か……、『少年ヤング』から始まって、瀧が顔をアピールしまくりつつ、『どんだけtheジャイアント』。そして、『ガリガリ君』で一気にテンションはヒートアップ。客席の女の子にマイク渡して無理矢理歌わせようとしたり、はたまた他の客から扇子を奪って骨が折れるまで汗を拭いて再プレゼントしたり。1トラック(失念……)挟んで、『モノノケダンス』。そして、『Upside Down』で締め。最後は、ささっと袖へと帰って行かれました。電スチャは何もやらず。意外だったけど、何となく後からやってくれるんだろうな、と淡い期待を持っていたり。

相対性理論

西浦くんのドラムス調整が印象的な出番前。そして、開幕。これは、サ上とロ吉以上のアウェイ感。ほとんどの人が席を立とうとしない。思えば、相対性理論とスチャダラパーって、この間発売された『正しい相対性理論』の中の1トラック、『QLOTAS』で初めて一緒にやったんだもんね。2011年4月27日発売。恵比寿のLIQUIDROOMで一緒に演ったときは、個別にそれぞれが行い、最後に『今夜はブギーバック』で初めて一緒に、っていう。そりゃ、今日の中でいちばんファン層が被らないよなぁ、と思いつつ。

最初のオープニング(登場前に流れていたSE)は、『QMCMAS』。登場後の1曲目は、またまた『正しい相対性理論』から、『Q/P』。新曲いいね! その次が、『ミス・パラレルワールド』。怒濤の理論ワールド。でも、次が分かんなかった……。その1曲を終え、本日初MC。

「あれは、花火じゃない、人工衛星だ」

そして、始まる『人工衛星』。ベースラインが最高すぎる。生演奏を目の前で観ることができる満足感。その次は、『QJPCAM』からの『ペペロンチーノ・キャンディ』。そして、また聴いたことのない1曲。自然と歌詞がなだれ込んでくる1曲だった。2回目のMCは――

「いでよ、スチャダラパー」

そして、来ました、『QLOTAS』。そう、アンサーは『テレ東』! スチャダラパーが出てきたからか、全員総立ち。やっぱり、スチャダラパーのためのライブなんだなぁ、と改めて実感。スチャダラパーも相対性理論も大好きなので、ちょっともやもやしつつも、やくしまるえつこの最後の一言『またね』、で(間違いなく締めはスチャダラパー×相対性理論の『今夜はブギーバック』だな)確信し、スチャダラパーの登場を待った。

スチャダラパー

もう、何度も何度も出てきていたので、新鮮味? はだいぶ薄れていたけれど、それでもやっぱり期待感はたっぷり! 時計を見ると、19時を回っている。1時間程度か……。そう思っていたら、スタートののろし。

最初は、今日販売されていた『3000』から、『Bakananova』。とりあえず、「バカなのだバカだバカなのだ」を連呼していた。新曲一発目に持ってくるのがスゴイ心意気。次は、雰囲気がらりと変わって、『ライツカメラアクション』。ディープなしんなり感が、だんだんと暗くなってきた野音と相まってとても合っていた。

次に『A.K.A ETC』。またまた『3000』から。そして、ここでロボ宙が颯爽と現れ、THE HELLO WORKSの新曲『MURDER MUZIK』を披露。ちなみに、これも『3000』から。そういえば、会場では、『殺人ミュージック』って紹介してたっけな。

ここからMCで話題はがらりと変わり地デジの話へ。地デジに変わると、演れなくなってしまうトラックに入る。『Antenna of the Empire』。帝国繋がりで、そのまま『Shadows Of The Empire』に突入。なんと、石野卓球REMIX! ちなみに、これも『3000』に入っている1トラック。とても、カッコイイ。

ちょっとアレなMCを挟み未発表の1トラックを披露、これは絶対に未発表のままで良いと思う(笑) セシウムとかストロンチウムとかヨウ素とか……、元素だけのリリックだった。これは絶対に未発表のままで良い。

ここで、再び登場なロボ宙、そしてかせきさいだぁ≡! トラックは、『ワープトンネル』。『3000』にも入っているし、ネット配信もされていたね。MCで「ワープしよう」とか言うから、もしや昔のトラックを!? とか思ってもいたけれど違ってた。そのまま、ロボ宙&かせきくんは居残り、『GET UP AND DANCE』へ。BIKKEやら、俊美やら、クボタタケシやら、予定通りわいわい出てきて大団円。

さて、そろそろ締めか、と思ったら何やら合わないソングが。登場は、軍服を着たピエール瀧。なりきりは、朝ドラの『おひさま』の役。そして、なぜかのガガメーク。まさかのガガ天丼! 卓球の言葉が伏線だったとは……。そして、やってくれました、大して売れてないのに何故かのキラーチューン(BOSE談)『聖☆おじさん』。電グル×スチャダラパーはヤバいね! もう6年経つのに、何この色褪せない感。

そんな重厚感たっぷりな1曲が終わり、とっぷりと日は落ちる。そして、ゆっくりと始まる夏と言えばこの1曲、『サマージャム ‘2011』。少し風が出て、生暖かい空気が淀む中のサマージャムは本当にぴったり。これぞ夏の名曲、聴かなきゃ始まらない。

幕は落ち、ゆっくりとアンコールを待つ。たぶん、スチャダラパーと相対性理論で間違いないだろうと思っていたら、正解だった。versionは、nice vocal。『今夜はブギーバック』だ。やくしまるえつこがいつものマイペースで、且つ形造られた動作でメロディを奏でる。覇気の感じられない歌い方をライブハウスで初めて見た時は驚いたが、今となっては慣れてきってしまった。最後に、やくしまるさんの一言で終幕を迎えた。その言葉は――

「電気を大切にね」

袖に引き上げるときに、BOSEを見ながら微笑を投げていたやくしまるさんの顔を見てちょっと安心。みんなが楽しんだライブであって欲しいもんね。そして、何よりスチャダラパー×相対性理論をもっと見たいし!

次回は、2011年9月19日(月・祝日)の大阪城音楽堂。チケットは手元に。あとは時間の調整です。

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