キネカ大森で『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』を観てきた

キネカ大森 > シアター2 > 座席C-5 にて、14:55の回を鑑賞。別件で元々早退予定だったので、合わせ込む形で観ることにした。

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』のシアター前ポスター

前章を観たのはちょうど1か月半前のこと。

『ビッグコミックスピリッツ』にて2014年から2022年まで連載されていた、浅野いにおの漫画が原作。略称は『デデデデ』。

以下、ネタバレあり。

原作とは終わり方が異なるから賛否両論あると思うが、平行世界が成り立つ本作を考えると違和感は無かった。映画は原作の未来線(==別世界)には向かわずに、また完全なる地球崩壊線にも向かわず、独自の世界が継続することとなった。

原作ではピンクのふわふわ球体(*;アスタリスク)が地球を襲っていたが、映画では大葉が母艦(鍋蓋!!)のFエネルギー(沸騰! 空焚き注意!!)の出力停止スイッチ押下に間に合い(でも、爆発はしっかりした)、そのおかげか原作の世界線とほんの少し変わった。少なくとも東京の“*”が相殺し消滅した。

東京が世界の中心都市となることは感じられるし、そこで主人公のふたりがしっかりと生きていくことも容易に想像できる。東京壊滅前の門出の夢は継続するし、その世界を望んだ凰蘭(おんたん)の希望も継続する。ふたりにとっては地球がこなごなになっても未来が続いていく。

ちなみに、小比類巻先輩の思い通りの展開ともなったし、すべてがリセットされる不条理さも無かった。そういう意味ではすっきりとした終わり方だったと思う。

また、でんぱ組.incの軽快でポップな『あした地球がこなごなになっても』に乗せて、文字通り地球(映画では東京23区)がこなごなになっていく様は、ジョージ・A・ロメロ『ゾンビ Dawn of the Dead』のショッピングセンターを思い出す。こんな感じで救われない気持ちにさせてくれる演出は大好物でした。

帰宅時に早速YouTube Musicのプレイリストに挿入歌とEDを追加する。でんぱ組.inc『あした地球がこなごなになっても』と幾田りら feat. ano『青春謳歌』。

公式サイト: デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

私的お気に入り度: (8.5/10)

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