ヒューマントラストシネマ有楽町 > スクリーン2 > 座席D-2、D-3 にて、20:25の回を鑑賞。
タイトルや予告の雰囲気から選択した映画。口コミは良し悪しがはっきり分かれていそうだがあまり気にしない。
フランス・ベルギー合作の映画で、フランス語で題名は『Le Pharaon, le Sauvage et la princesse』、Google翻訳に任せてみると、『ファラオと野人、そして王女』。確かにこちらの方が、映画観た後だとすっと入る。ただ、邦題は本当によく考えられたものだと感じた。フランス語はあまりに直訳過ぎる。これを邦訳しても、たぶん興行収入はより増えなかったと思う。
少しネタバレあります。
古代エジプト、中世フランス、18世紀のトルコ、をそれぞれ舞台にした映画。登場人物の繋がりは一切ないが、“運命は変えられる”というテーマは一貫していた。
古代エジプトの物語はルーヴル美術館とのコラボで作成された、クシュ王国の王子の物語『ファラオ』となっており、細部までの描写に目を見張る。また、古代エジプト、中世フランスの物語は、横スクロールで中世フランスの物語はモノクロ展開となっている。
ところが、18世紀のトルコの物語(イスタンブールが舞台の王子と王女の豪華爛漫な美味しい物語)は、横スクロールから一変、いつもの? 映像構成となり、色彩もあでやかとなる。一貫したテーマを保ちつつ、最後の物語にぐっと観客を引き込む仕掛けが見事だった。
なお、各物語はまったりゆるやかに楽しめ、懲らしめられる人はしっかり懲らしめられ、ちゃんとハッピーエンドに繋がっていた。
話変わって、スクリーン2の座席について。背もたれが大変低く、首の置き場に毎回困る。したがって集中力は下がり、腰や背中の痛みと闘うことになる。今回もそうだった。ヒューマントラストシネマ有楽町で映画を観る際、好みの映画のせいかもしれないがスクリーン2に当たる確率が高い。良い観方をそろそろ編み出したい……。
公式サイト: 古の王子と3つの花
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