10月12日の夜に上陸した台風19号は、わが新居に甚大な被害をもたらしていきました。この台風の詳細は、Wikipedia『令和元年(2019年)東日本台風』を参照のこと。
945hPaという強い勢力のまま関東に上陸、その後速度を上げて一気に関東を横断していった。夜には暴風雨、地元の懐かしさを覚える。停電に備えて、冷蔵庫のバックアップをどうしようか、などと考えていた時に、何かがものすごい勢いでバルコニーにぶつかる音がした。ガラスらしい破裂音もあったので、瓦か何かがぶつかったのだろうと推測……。でも、暴風で危ないから雨戸をあけることはできなかった。
翌朝実情が明らかに。隣家の窓ガラスが外れ、我が家のバルコニーの手すりに強くぶつかり、ガラス片がバルコニー全体に飛散していた。強風が落ち着いた昼過ぎに再度チェックすることにした。10月13日の履歴としての写真は以下の通り。
その後、保険会社(三井住友海上火災保険)と連絡を取り、写真を追加撮影したのが10月15日。改めて外壁を見ると、目視でもわかる細かい傷が無数に存在する。細かいガラス片はいたるところに付着していそうだ。10月15日の履歴としての写真は以下の通り。3枚だけ載せているが、撮影枚数は100枚程度。
ちなみに、三井住友海上火災からは、こちらが連絡を入れる前に『【重要】台風19号の被害に関する三井住友海上からのご案内』というタイトルでメールが届いた。当たり前の対応かもしれないが、ここに大手保険会社の安心感を強く感じた。住宅ローン借入先の三井住友信託銀行の団体割引がとても大きく、他の保険会社と比較したうえで加入したのだが、改めて正解だと痛感した。
新居を施工してもらった工務店に連絡を取り、現場確認いただいたのちに見積もりを出してもらう。バルコニーへのダメージが思った以上にあり、側面全交換となった。また、外壁についても、新築約1年にして、色味に違和感を残さないため、および無数の傷をしっかりと補うために、バルコニー面の側面の全体吹付補修となった。外壁は縦仕切りまでの補修のため、約1/3程度の面積となる。
補修工事の日は未定状態。そんなある日、なんか外壁の色味が変わっていることに気づく。隣家さんが、申し訳なさから、ガルバリウム鋼板の外壁を手持ちのカラー塗料を薄めて塗布したとのこと。我が家を施工してもらった工務店に直しを調整していたので想定外。そしてこれで直しが十分でなくなったら器物損壊？ など、新たな悩みが頭をよぎるが、今後の地域での過ごし方も考えて、補修などに関してはこちらで行う旨を隣家さんにしっかりと伝えて、まずはこの場は終えた。
なお、工務店にも状況を伝え現場を見てもらったところ、「上塗りするので今回のケースはカバーできる。また、新規の傷がなぜかできているようだ。ただし、補修にて新たに塗膜ができること、亜鉛の犠牲防食効果が生きるので、その点もカバーできる」とのことだった。一安心。しかし、新たな傷……。
さて、その後、補修工事の日が12月12日に決まり予定通り完了した。施工後のチェックで気づかされたのは、バルコニーなど建材はたったの1年ほどでも、使われている素材が変わってしまうこと。手すり支えの床面の色味が明らかに異なることに気づいた。さっと、水をかけたところ、水のはじきかたも異なっていた。1年ほど前の建材の方が見た目も手触りも上質だったので、コストカットが進んでいるのだろう。
火災保険も全額おり、金銭的な負担はなかったが、上記の通りバルコニーの統一性が損なわれたり、家としての機能性としての不具合は無数の傷により潜在的にはらむことになった。
最後に、熊本出身なので台風には慣れっこ、ただし関東の台風被害は九州の比ではないくらいに出やすいように感じた。また、奇しくも記憶に強く残っている『平成3年(1991年)台風第19号』と同じ号数。熊本の実家も唯一被災した台風ではあるが、台風の規模的には今回の台風よりも全然酷かった子供ながらの記憶。信号機が折れ曲がるなど、街全体が機能していなかった。