投資主総会に参加してきた(【3460】ジャパン・シニアリビング投資法人) (2018/01/25)

別件でAM半休を取得したので、開催通知がきていたジャパン・シニアリビング投資法人(3460)の第4回投資主総会にタイミング良く参加できた。

2018年の株主総会(ジャパン・シニアリビング投資法人)

決議事項としては以下の2議案である。

  • 第1号議案: ケネディクス・レジデンシャル投資法人との吸収合併契約の承認の件
  • 第2号議案: ジャパン・シニアリビング・パートナーズ株式会社との資産運用委託契約の解約の件

通常の株主総会(投資主総会)の議案とは少々質が異なることが分かる。吸収合併に伴い消滅する会社の最後の総会であり、総会土産目的の参加が多い中、イーレックス(9517)、シンメンテホールディングス(旧シンプロメンテ)(6086)のように総会自体に興味を持ったため参加することにした。

参加人数は30名程度。招集通知の文面に沿って各議案の説明が為される。その後に質疑応答。以下に簡単にまとめる。なお、1件はどうでも良い質問だったので除外している。

Q投資口価格が公募価格を超えることは無かった。要因は何か。
A3つの要因があると考える。
1つ目は、上場のタイミングがREITの好調な時期だった。
2つ目は、ヘルスケアリート特有の運営上のリスクが顕著になった。オペレーター(介護現場)において、不幸な事故が重なってしまった。
3つ目は、規模が小さいことが影響した。現在280億円の資産規模であるが、1,000億円程度の規模が無いと運用しづらかった。
Q本合併についてケネディクス(株)の考えを知りたい。
A資産運用会社の株主がケネディクス(株)(出資比率60%)であり、単なるパートナーという位置づけである。よって、この場には同席していないので答えかねる。
Qケネディクス(株)の関係するJ-REITは他にも上場しているが、なぜ当該投資法人のみが対象となったのか。経営がうまくいかなかったのか。
Aケネディクス(株)を含む出資企業6社で協議し決定した。前述の通り、本ヘルスケアリートの発展において規模拡大は必須であるため合併が必要と判断した。
Q資産運用会社(ジャパン・シニアリビング・パートナーズ株式会社)は今後どうなるのか。また、当該投資法人、および運用会社の役員はどうなるのか。
Aヘルスケアリートは消滅せず、新会社にて継続する。資産運用会社は役目を終える。
当該投資法人の奥田執行役員、および岩尾監督役員は新会社にて役員を継続する。
当該運用会社に籍をおく14名中8名は新会社にて業務を継続する。
Q新会社の役員構成はどうなっているのか。
A執行役員が2名、監督役員が3名となっている。

円滑な投資および資産運用を行っていく上で、最低ラインの数字が1,000億円と出てきた。他の投資法人を見ていく上でもこの数字は意識していこうと思う。

公募価格をほぼ上回ることなく消滅してしまう割には静かに、且つ淡々と終了した本総会。少しだけ諦めの空気を感じたのでした。

ちなみに、総会土産は入り口でもらったミネラルウォーター(310mlのペットボトル)だった。

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