飛び込んできました。LIQUIDROOMに。到着は18時前10分。丁度良い時間。
さて、相対性理論もスチャダラパーもどちらとも好きなので、すっごく楽しみにしていったんだけど、その楽しみの軽い感覚をはるかに越えた楽しさだった。これで4,000円は安いだろう! というくらいの楽しさ。
幕が珍しく閉じていたので、「最初は相対性理論からかぁ」と何となく思っていた。スチャダラパーが初っぱなだったら、幕が下りていることなんてまず考えられないからね。そして、裏切られました。ギャング風の出で立ちでANIとBOSEとロボ宙が繰り出す『アーバン文法』&『MORE FUN-KEY-WORD』から開幕。スチャダラパーは、理論ファンのために、しっくり馴染みやすいトラックをチョイスしているのがとても感じられた。基本的に、『fun-keyLP』以降のアルバムからの選択。おもろラップは全く出る雰囲気無しだった。
これを機に、「スチャダラパーって格好いいじゃん!」って思ってくれればいいなぁ。ちなみに、客層はざっと見てスチャダラパーファンが3割、理論ファンが7割といった感じかしら。『ライツカメラアクション』と『Shadows Of The Empire』はやっぱりいつ聴いても格好いい。そういえば、こういうライブの場では珍しく『Station to Station』をやっていた。これは結構ついて行けない人がいた気がする。電車繋がりということで、『Station~』から『Good Old Future』に繋がる。そして、なんと云っても『サマージャム ‘2010』は最高だった! 今年初めてだよね、サマージャム。
幕が一端落ち、15分くらい後に相対性理論が登場。生やくしまるえつこは初めて。あの独特の雰囲気は癖になるね。スチャダラパーとは全くタイプの違うライブ展開。スチャファンのうちの数人は帰ったとか聞いたけれど、もったいないおばけが出ちゃう。そして、最後のアレは容易に想像つくもんね。
しかし、相対性理論。スチャの根底に流れている何かと繋がる。アウトサイド的な? サブカルチャー的な? そんなわけで、やくしまるさんの曲と曲の間にふと言い放つ言葉遊びが楽しい。
「boy meets girl, girl meets B-BOY 」
「パラレルにする? 冷や麦にする?」→『ミスパラレルワールド』へ
最初はポカーンとしていたけれど、意味が分かってくると「おおっ……」という気分に。とくに、「boy meets girl, girl meets B-BOY 」は言い得て妙。
さて、セットリストの整理。記憶に辿って書こうとしたけれど、厳しかったので他所から持ってきた。セットリストを見て、これこれって思っちゃうくらいだから、記憶力の無さは健在だ。ざっと、羅列。
- 『シンデレラ』
- 『ふしぎデカルト』
- 『チャイナアドバイス』
- やくしまるさんのお水ごくごくタイム
- 言葉遊びMC
- 『地獄先生』
- 『百年戦争』
- 『ペペロンチーノキャンディ』
- やくしまるさんのお水ごくごくタイム
- 言葉遊びMC
- 『ミスパラレルワールド』
- 『気になるあの娘』
- 『ムーンライト銀河』
- やくしまるさんのお水ごくごくタイム
- 袖へ退く前に最後に一言。そして、アンコールへ……
さてさて、最後は手拍子のあとのアンコール。ANIとBOSEがでーんと現れ、場を盛り上げる。何というサブメインっぽさ! そんなMCの中でひとつBOSEが言い放った。「相対性理論のこと何て呼んでるの? スチャダラパーだったら、スチャダラだったり、スチャだったり云々……」。そして生まれたコール&レスポンス。
BOSE「相対性!」
オーディエンス「理論! 理論!!」(“り”にアクセント)
アンコールは、もちろん『今夜はブギーバック』! スチャダラパーと相対性理論が並ぶと、何というシュールさよ。この2組が並んでいること自体が不思議。違和を感じつつも統一性が保たれているのが心地よい。しかし、あのやくしまるえつこボイスのブギバはシュールで奇跡的。ちなみに、今日のブギバは珍しく、”nice vocal”バージョンでした。BOSEの「相対性!」という煽り文句の後には、しっかりと「理論! 理論!!」と返す客はさすがと言わざるを得ない。ちなみに、やくしまるえつこも超小声で「理論、理論」と呟いていた、カワイイ。気に入ったのかな?
そんなアンコールもあっという間の終了。そして、舞台袖にひけるやくしまるえつこの最後の一言は――
「か・い・か・ん」
[…] 賞はゲットできず。ちなみに、相対性理論と一緒にLIQUIDROOMで演るのは2度目ね。あのプライベートレッスンから2年半かぁ、早いなぁ。その間に相対性理論の真部(ベース)&西浦(ドラムス) […]