スチャダラパー20th. Anniversaryというわけで、スチャダラパーがメジャーデビュー20周年をついこの間迎えた。そんな日を記念しての感謝祭的ライブが、5月9日の15:30から20:00まで日比谷大音楽堂(野音)で行われた。一言で感想を投げると、ホントにお祭りでした。今後こういう場は絶対に生まれないだろうなぁ、というくらいの盛大なものだった。すごすぎ!
定刻の15:30から始まったにも拘らず、それでも時間が押すというギュウギュウ詰めなライブ。司会は小籔千豊&バッファロー吾郎の計3人。演→喋→演→喋という結構だらだらとした進行。初っぱなは、昔懐かしいナンバーを立て続けにやってくれた。『ノーベルやんちゃDE賞』からね。
そのあとは、アルファが出てきたり、AFRAが出てきたり、リップスライムが出てきたり、HALCALIが出てきたり、豪華なメンツ面子。その中でも、やっぱり四街道ネイチャーと脱線3が印象的。『ジゴロ7』とか、もうね!
木村カエラとの『Hey! Hey! Alright』が終わり、宵闇が野音を包み込みだした頃、野太い声がステージ袖から響いた。……ピエール瀧! 一夜限りの電気グルーヴ×スチャダラパーの復活。『聖☆おじさん』、そして『ANI VS 瀧』と『瀧 VS ANI』。まさかのチョイス。そうそう、ピエール瀧から一言。「お前ら、パワースポットに行きすぎ!」だそうです。
最後のトラックは、今日この場にこれなかった人たちへボーズが選んだ『彼方からの手紙』。納得の一曲です。さて、ここからアンコール。正直予測できたりするけれど、それでも本当に実現するのか半信半疑。そんな中、スタッフがマイクスタンドをがしがし設置していく。間違いない、『GET UP AND DANCE』だ。そして、二度目の開幕。想像通りだったが、その想像を大きく越えて場は盛り上がった。”Little Bird Nation”総集結だよ! キミドリをこの目で見ることができるとは……。最高潮の盛り上がりのまま終演を迎えた。
かに思われたが、まさかの三度目の開幕。マイクスタンドはひとつ。これは……、もしや……。そしてその時を迎えた。白いシャツを爽やかに着た彼が登場、小沢健二! 野音が熱気と興奮に包まれ昼間のように感じられた。感涙している人も多い。いや、長かったよね……、これが実現するまでに。打ち震えていました。
今日という日が終わるのがこんなにまで惜しいと思ったことはない。たぶん、こんなお祭りはもう開かれないだろうな。これを記している時間は午前4時だけれど、興奮がまだ冷めやらぬ。とりあえず、”MUSIC ON! TV”でライブ映像が流れるらしいから、絶対に間違いなく予約してもう一度だけ感動したいと思う。2010/5/23(日)18:00~22:30だよ、要チェック!