川崎のTOHOシネマズでの鑑賞、3D映画だった。XpanD方式の3D。この方式は、映画館が3D対応でなくても3D映画を楽しめるという代物。映画館にとってはうれしい方式だね。キーポイントは3Dメガネにある。このメガネは電子シャッター式で、左右の微妙にズレのある映像を交互に映写し、シンクロさせる方式。少しだけメガネは重くなる。電池が入っているからね。
さて、生まれて初めての3D映画。颯爽とメガネをかける。思ったよりはメガネの重さは感じられない。しかし、全体的に画が暗くなってしまうという弱点が。通常の輝度を0.8倍程度した感じ。これはちょっと気になるかも。
映画の方は、神話に出てくる神を扱っており、壮大な物語となっている。3Dを楽しませてくれるアクションの数々。心情風景よりも戦闘風景の方がはるかに多い印象だった。ただし、その戦闘の理由付けをもっと細やかに欲しかった。全体的に”戦い”に重きが置かれており、ハラハラはさせられるのだが、今ひとつ心に残るモノが無かった。
辛辣なことを書いてしまうのは、3Dという言葉に映像が持って行かれていたからだろうな。神の子を主人公とするならば、やはりその背景は欲しかった。知っている人は楽しめるだろうが、うろ覚え、もしくは無知な人にとっては、「何であそこはあぁなるの?」という疑問が浮かんでは消えていっていただろう。
物語はキレイにストレートストリートを突っ走っており、分かりやすかった。あとは、人物描写や心理描写があればよかったな!
そんな感想を残しつつ、次は同じく川崎の109シネマズで『アリス・イン・ワンダーランド』を観るのです。3D方式は、IMAX-3D。無論、XpanD方式と比較してみたいという作品とはまた別の楽しみを込めて。
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