チネチッタで『奇跡』を観てきた

スポンサーリンク
広告_ビッグバナー

お気に入りの映画館、チネチッタで掲題の作品を観てきた。13:20の回。日曜日とはいえ、あまりの人の多さにびっくりしつつ、チケットを購入。そして、その理由が氷解した。6月19日は、ポイントカードを持っていれば1,000円な日らしい。これは嬉しい悲鳴。こういう偶然はとても得した気分がする。そんなこともあり、CINE10に足を踏み入れると、超満員。さすが、1,000円パワー。

本作の監督および脚本は、是枝裕和。『誰も知らない』や『空気人形』を手がけている。実際に、『空気人形』は観に行き、どっぷりその世界に浸り混んだだけに思い入れが強い。これだけでも、劇場に足が運ぶ理由になるのだけれど、更に舞台が九州の福岡、熊本、鹿児島、というではないか。熊本出身の自分としては、もう是が非でもスクリーンを通して観なければいけない、という気持ちが高まった。

あらすじを簡単に記してみよう。

親が離婚した兄と弟は、それぞれの親の元に引き取られていった。兄は鹿児島の母親の実家に、弟は福岡の父親の借家に。兄は再び4人での生活を夢見るのだが、弟は今の生活を楽しもうとしている。そんな微妙な心の行き違いが生まれ始めていたある日、九州新幹線の開通がニュースとなって全国を駆け巡る。そのニュースと共に、ひとつの”奇跡”の噂も静かに鹿児島の兄の通う小学校内を駆け巡る。その奇跡を目の当たりにすれば、願い事が叶うという根も葉もない噂。しかし、鹿児島の兄、福岡の弟は、大人たちが一笑に付しそうな奇跡を実現させるために、思い切った行動に移す。

ざっと、こんな感じ。とても後味の良い作品だった。思った以上に綺麗でスッキリした作品。

“奇跡”は、大人たちが絶対に信じないような”奇跡”。だから、この映画は大人たちが忘れ去ったものを思い出させてくれる。事実、この映画を観終わった後の周りの反応は、とても穏やかで優しかった。映画のタイトルとしてはあまりにもシンプルで、どんな内容の映画なのか、なかなか想像つかないだろう。もしも、予備知識無しだったら、「こんな奇跡はとっくの昔に忘れ去ってしまっていたなぁ。しかし、それも人によっては奇跡なんだよな……」と思ってしまうんじゃないかな。

客層は、老若男女という言葉がぴたりと嵌っていた。ある人は是枝裕和に惹かれて訪れ、ある人は九州新幹線に惹かれて訪れ、ある人は福岡、熊本、鹿児島、という土地に惹かれて訪れ、ある人はまえだまえだやオダギリジョーに惹かれて訪れたのかもしれない。そして、どれを期待していっても、楽しめると思う。とくに、まえだまえだのふたりの演技にはびっくりさせられた。M-1グランプリの準決勝進出のイメージが強かったのだが、よくよく調べると俳優として子役をこなしている。大塚寧々やオダギリジョーの存在感にもまったく負けていなかったからすごい。

あわよくば、熊本のシーンがもっと欲しかったな、と思ったりしたけれど、この作品上、これ以上は厳しそうだったね。とはいえ、知っているところは結構出てきていたので、地元民には十分なうれしさ。あとは、全体的に九州弁が気になった。橋爪功と樹木希林の九州弁(鹿児島弁)は、ごく自然な感じでさすがと思い知らされた。子役の面々は、その点弱かったかな。とはいえ、総じて満足度の高い作品でした!

評点: (9.5/10)

スポンサーリンク
広告_レクタングル(大)
広告_レクタングル(大)

シェアする

『チネチッタで『奇跡』を観てきた』へのコメント

  1. […] ← 前へ 次へ → […]