ヒューマントラストシネマ有楽町で『洋菓子店コアンドル』を観てきた

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ネタバレあります。ご注意ください。

有楽町のイトシア内にある映画館、ヒューマントラストシネマにて観てきた。17:00の回。毎度のごとく、予備知識なしでの鑑賞。一応、一部キャストは本映画のチラシから情報を仕入れていた。江口洋介と蒼井優が、たくさんの彩り豊かなケーキの詰まったショーケース越しにこちら(客)を笑顔で迎え入れてくれる構図。

なつめ(蒼井優)は、千尋(尾上寛之)を追いかけて鹿児島から上京してくる。結婚の約束をした千尋を鹿児島に連れ戻すために。千尋が働いていると聞いていた”パティスリー・コアンドル”を訪れるが、彼の姿は見えない。戸惑うなつめは、千尋を見つけるためにコアンドルで働くことにした。そこで、彼女は伝説のパティシエ・十村遼太郎(江口洋介)と出会う。この出会いが彼女の人生、そして十村の人生を少しずつ変えていく。

蒼井優の福岡出身の力が存分に活かされている。九州の北と南でイントネーションや言葉の中身はかなり違うのだが、しっかりと補われている。九州人が言うのだから間違いない。蒼井優の演技が光っていた。一方、ラストの方で江口洋介がさらりと九州弁を話す場面が出てくるが、そこにはざらりとした違和感を持った。ほんの少しの台詞だったにも拘らず。九州出身者であるか、否かの差だろうか。もちろん、それ以外の場面は違和を感じることはなく。

映画のチラシ、予告の雰囲気から洋菓子たくさんの口中ハッピーな映画と思っていたが、予想は大きく外れた。人間ドラマがメインで、その人間ドラマのエッセンスとして洋菓子作りが登場する。そのため、洋菓子自体は更なる副産物的なイメージ。ドラマを演出する一小道具という印象を受けた。個人的には、ドラマ主体で大満足なので、嬉しい誤算だったんだけれど。

さて、ラストの晩餐会で、ずっと不機嫌だった外国の幼女に笑顔を宿らせることが、十村に与えられた使命だったのだが、確かに笑顔は彼女に生まれた。だが、それは口にした洋菓子が起因ではなく、洋菓子から出てきた人形のおかげ。出席者の中のひとりにしか当たらない人形。子供なら、希少を感じて大喜びだろう。でも、洋菓子の味については最後まで触れることがなかった。できれば、最後の大事な場面、洋菓子で彼女に笑みを与えて欲しかった。

評点: (6.5/10)