シネクイントで『180° SOUTH/ワンエイティー・サウス』を観てきた

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outdoorブランドの”patagonia”創業者のイヴォン・シュイナード、”THE NORTH FACE”創業者のダグ・トンプキンスが出演している、シナリオのある半ドキュメンタリ映画が掲題の作品。渋谷のシネクイントにて、1月22日から2月10日までの20日間限定ロードショーだ。なお、ナビゲーターは、patagonia専属フォトグラファーのジェフ・ジョンソンが務めている。

イヴォンとダグは、若かりし頃、何も考えずに純粋な気持ちで南米のパタゴニアへ旅立った。サーフボードと登山道具、そして記録用のビデオカメラを携えて。彼らの記録は確かに現代に受け継がれ、その映像を見たジェフは彼らの軌跡を辿るべく、定職を投げ捨ててパタゴニアへ旅立つことにした。

悠々と時が流れていく。船の旅は何十日にもおよび、都会であくせく暮らしていた頃が蜃気楼のよう。イースター島に立ち寄り、ここでもゆっくりとした滞在を取る。そして、目的地であるパタゴニアへと乗り込んでいく。

物語は形作られ、しっかりと編集されているが、カメラの映し出す風景はコンピュータグラフィックを全く使っていない。それにも拘わらず、雄大な自然の圧倒的な存在感がスクリーン中に展開されている。アウトドアの素晴らしさ、自然環境の尊さ、をこの映画では強く伝えていた。工場からの汚染された排水は、これまでのきれいな海を汚し、山間に建築されるダムは、長い年月を費やして形成された渓谷を、切り取り汚す。自然保護の観点からもアピールが常に為されていた。

映画の中でイヴォンが発する一言。「シンプルに生きることが大切、だが現代ではシンプルに生きることほど難しいことはない」。アウトドアは限りなくシンプルに近い日常であるが、少しでも観光地化されている場所では、アウトドアのためのシステムが確立されている。すなわち、その時点でシンプルではなくなっている。また、シンプルに生きるためには、自然保護に重きを置いて、できうるアプローチを行っていくべきである、という。

「わー、きれいきれい」と皆に言われている自然の裏では、政治がらみのドロドロしたやり取りが為されているかもしれない。心から楽しんで自然を楽しむためにも、小さなところから自然保護の働きかけを行っていく必要がありそうだ。

もっと、ドキュメンタリー色の強い映画かと思いきや、社会に対する訴求が強く感じられる映画だった。とはいえ、やっぱりバックパックを背負って、登山をする彼らは素晴らしい、カッコイイ! 都会で疲弊することなく、タイミングを見計らって自然に飛び込みたい、と思わせてくれる作品でした。

評点: (8/10)

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