京成ローザ10で『ノロイ』を観てきた

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まず始めに一言。ネタバレします。ただし、内容云々よりもそれを含めたツッコミどころを指摘していくみたいな。その見解が間違ってても、(俺は)キニシナイ! てことで、これから『ノロイ』を観に行こうと思っている方。もしくは、後々ビデオ、DVDで鑑賞しようと思っている方は読まないほうがいいかもね。なぜかって? それは、ネタバレを読むことでこの映画の持つ特異な”おもしろさ”を失ってしまうからである。

そんなわけで、予備知識を一切いれずに観に行ってきた。ドキュメンタリー形式で繰り広げられるホラー映画で、メディア露出において”ノンフィクション”を謳い文句にしているのだそうだ。もちろん、俺は情報を何もいれずに観に行ったので、その”ノンフィクション”というメディア戦術に踊らされることは無かった。だって、それを知らずに劇場に足を運んだのだから……。これは、かなりの失敗だったようだ。なぜなら、”ノンフィクションである”という情報が頭に植え付けられているかどうかで、この映画に対する見方は大きく変わってきたから。

実は、この”ノンフィクションである”という認識が、この映画において最大の恐怖を生み出す。その認識が無ければ、大半の人は煮え切らない思いで劇場をあとにすることになるだろう。俺もそうだった……。とはいえ、観終わった後にそのようなことに気付いても遅いんだけどね。そんなわけで、前置きはここらへんにして映画の中身について触れていきたい。ちなみに、『ノロイ』を鑑賞した、ということを前提に話を進めていく。

まず、この映画は少なからず『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』に影響を受けていると思う。メディア戦略やビデオカメラを主体とした映像ワーク。そして、ネット上に公開されている登場人物や登場企業のウェブサイト。例えば、小林雅文公式サイト、杉書房(dead link)、小林雅文公式ファンサイト(怪奇実話ファン)など。そして、実在のタレントを起用していること(アンガールズ、松本まりか、高樹マリア、飯島愛など)。また、”ノンフィクション”であるがゆえ、流れることのないエンディング後のスタッフロール。”ノンフィクション”ドキュメント映画であることを存分に前面に押し出していた。とはいえ、ネットにおける宣伝効果はいまいちだった気がする。俺は新聞を取ってないため、それなりにネット上で情報をするわけだが、『ノロイ』の情報はまったく入ってこなかった。”Yahoo!ニュース”などを利用して思い切った宣伝をすれば、もっとおもしろいことになってたんじゃないかなあ、と思ったりもした。

さて、次は映画の中身について。謎がたくさん散りばめられているが、その謎を回収できたものもあれば、回収できていないものもある。できていないものに関しては客の見解に任せる、といったところだろうか。では、早速ツッコミをいれていこう。まず、各人の”死”について。映画内で死んだキャラクターはすべて仮名の人物のみである。松本まりかが死ななかったのは実在の人物だからだし、仮名の人物である小林雅文、共に行動していたカメラマンについては、物語の進行が途絶えてしまうから殺すことができなかったからだろう。これは、”ノンフィクション”を求めるがゆえの策略だったのかもしれないが、実名の人物が生きていることを考えると逆に”フィクション”というイメージが強く残ってしまった。

次に、”禍具魂(かぐたば)”について。映画の本質である。そして、本質でありながら最大の謎である。観終わったあとも”禍具魂”が何なのか、ということが表面的にしか見えてこない。最大の焦点である「何ゆえ”禍具魂”が現世に甦ってきたのか」、「”禍具魂”は現代に甦って何をしたいのか」ということがまったく説明されていないのだ。なお、”禍具魂”のノロイに関しては人によって解釈は様々であろう。もちろん俺も自分の納得の行くような仮説をこじつけで頭にねじこんだわけだが。ちなみに、映画鑑賞後は何ともいえない微妙な心境になると思うので、ひとりの時間を作ってゆっくりと考えることをお薦めする。

せっかくなので、俺の考えを軽く述べてみよう。映画を観ていれば俺の云わんとしていることは多少理解できるかも。まず、”禍具魂”は媒体を必要としており、それを宿す媒体は霊感が強いなど、特殊な体質を持つ女性でなければならない。そして、太古、その女性は猿の胎児(の魂)を食していたが、現代に復活した”禍具魂”は新生児の魂を食するようになった。その現代に甦った”禍具魂”の影響下に陥った最初の女性が石井順子である。そして、順子のそばに少年が現れた。それこそが、”禍具魂”の仮の姿ではないか。”禍具魂”は自分の意思をまっとうできる女性を探しはじめる。石井順子以上の媒体を望むがゆえ……。そして、松本まりか、矢野加奈がターゲットとなる。なお、”禍具魂”に接近した人物はすべて死んでいく。松本まりかは”禍具魂”を鎮める儀式を行い、”禍具魂”は消えたかに思えた。しかし、”禍具魂”は彼女から抜け出ただけに過ぎなかった。その”禍具魂”は自分の生まれた土地(松本まりかが儀式を行った場所)に戻り、そこの邪悪さが増すことになる。一方、矢野加奈は”禍具魂”の思うままに操られ、ついには”禍具魂”の理想像に仕立て上げられてしまう。つまり、矢野加奈の本体は死に絶え、彼女の魂が”禍具魂”としてノロイを拡散させていくのだ。その軸となるのが先に挙げた少年である。少年は死なない。魂なのだから……。”禍具魂”は使えると思える人間だけは生かしておき、それ以外の人間は邪魔者とみなして消していく。そしてラスト。”禍具魂”は少年を通じてはじめて自分の姿を具現化し、ビデオは終わった。

この映画の賛否は両論だろう。俺は、まあ楽しめたかな。映画のあとにいろいろと考えることもできたしね。あと、号泣(お笑いコンビ)が出てたのもうれしかった。アンガールズよりも俺的には全然そっちにグッときた。ついでに、AV女優が出ていたのにもびっくりだった。それと、胡散臭いテレビ番組を表現するために飯島愛、ダンカン、荒俣宏を起用していたのにも好感がもてた。って、内容とは関係ないところばかり挙げているなw 最後にこれだけは云っておこう。『ノロイ2』は確実に公開される! そして、そのとき旬な若手芸人が起用される! 例えば、猫ひろしとか、パンクブーブーとか……。

評点: (2/10)

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